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ジェロの「海雪」がヤバい

2013.08.25

category : 音楽ネタ・ニュースなどの感想

先日、友達と

ジェロの「海雪」がヤバい

という話になったんですけど、


ジェロの「海雪」はヤバいですよ。


http://youtu.be/KFdUGs6qIuw

何がヤバいって楽曲のとしての完成度がヤバい。

「俺選・今年聴いた良質な楽曲ランキング2013(仮)」の
上位に食い込むであろう圧倒的完成度。

2008年2月20日に発売され、
メディアにも結構取り上げられていたのにも関わらず
最近までまともにチェックしていなかったのが本当に悔やまれます。

何がそんなに凄いのか。
簡単に言うと、色々な要素を取り入れているのに
ちゃんと演歌していてかつカッコいいということですかね…

では、細かく見ていきましょう。






まずイントロの冒頭ですが
「ジャッ!ジャッ!ジャッ!ジャッ!」
の部分で、コード感にかなり演歌のテイストは感じる反面、
このシンセサウンドを絡めた音作りは
完全に「hip hop」としか思えません。

いかにも数秒後に「hey YO!」とか
言い出しそうな雰囲気でしょう?

もう、このMV冒頭の
「ジャッ!ジャッ!ジャッ!ジャッ!
テレレレテレレレ…」

をバックにループしながら
ラッパーがリリックを刻みだしても
恐らくなんら違和感はない。

そのくらいの勢いでこの部分は

Atmosphere of hip hop(ヒップホップの空気)。


しかし、
楽曲開始10秒あたりで
尺八の音色とともに、一気にガラッと曲が演歌調に。

ここでのポイントは、
通常、曲と言うのは基本的に4の倍数の小節で
進行していくのが基本的なルールなのですが、

「海雪」のイントロの
hip hopゾーンから演歌ゾーンへ移行する部分、
つまり、尺八が入ってくる部分は、
普通に4/4拍子として考えて
曲が開始して8小節目にあたります。

つまり「hip hopゾーン」は7小節で終わるわけです。

そして、開始8小節目から尺八のメロディが入りますが、
この尺八から演歌ゾーンからギターソロに移行するのにも、3小節。
「曲は基本的に4小節周期で進行するルール」を
2連続で破壊してきているわけです。



次に、変わり目の尺八のメロディがド♯~ソ~♪なんですが、
この曲のキーはF♯m(嬰ヘ短調)なので、
本来はソの含まれていません。
(嬰ヘ短調はファ♯ ソ♯ ラ シ ド♯ レ ミ)

(まぁここの「ソ」は短音階に混ぜているという発想ではなく、
この部分だけ日本的な音階(陰音階)に
一瞬変っているというアプローチとしても捉えられるので
それならばスケール内の音と言えるのかもしれませんが)

どちらにせよここでいきなり
予想を裏切る音をぶち込んでくることで
強烈なインパクトを与えているわけです。

一体…この10秒やそこらで
どこまでやれば気が済むんですか…。
もはやこれはプログレといっても過言ではない…。(???)


※追記:これを書いた後CDを購入したのですが、
CD音源ではMVのここで言う「hip hopゾーン」が無く、
尺八の部分から曲がスタートするみたいですねw 


いや、それでも海雪の楽曲の素晴らしさには変わりはないですよ!(^ω^)






そして、イントロの演歌ゾーンが始まるわけですが
決して演歌テイストといって侮ってはいけない!

まずはギターソロ!
なんですか、この泣きのソロは!
普通に物凄くカッコいい!

そして、ギターソロに耳を取られて
聞き落しがちかもしれませんが、


ここでの兵(つわもの)はベースですよ。


こんだけ演歌テイストなのに後ろでファンキーな
スラップ奏法(弦を引っ張ったり叩いたりして打楽器チックな音を出す奏法)を
バチバチやってますからね。
しかも、また、それが最高にハマっててカッコいい。

この曲全編に言えることなんですが
ある意味邪道なことをしまくってるのに
王道な雰囲気を壊していないことが凄いです。

いやぁ…イントロだけで
どれだけ魅せてくるんでしょうね。
ハンパ無いですね。


…いよいよ歌が始まります。






…こォ ごぉ えるぅ…


もう、まず純粋にジェロさんの歌が上手い。
発音も曲を聞いただけなら
生粋の日本人としか思えない。

メロディは演歌調なんですが

バックのドラムは
ブレイクビーツっぽくて
ここでもまた一筋縄ではいかないアレンジ。

そしてちょくちょく入ってくる
ギターのオブリガートがまたカッコいい。


で、Bメロに入りますが、
このBメロも何気に凄いですよね。

これ、個人的にサビで来てもいいような
メロディだと思うんです。

でも、ここから更にサビにかけて盛り上げますからね。
なかなかこういうメロディの扱いは
個人的に苦手なので(作曲家的視点で)感動しました。


そして、そのサビへの入りですが、
ジャージャ!ジャージャー…
と演歌の王道なリズムを抑えつつ、

…しかし!

そのメロディラインはギターが主導、
しかもサビ直前でギターが

強烈なピッキングハーモニクス

を鳴らします。

ピュィイイイイ!ってやつです。


なんというか、ピッキングハーモニクス
っていうメタル的な要素を
なんの臆面も無くぶち込んでくる
この感じが最高にクールですね。

そして、ついにサビ!






「あなた追って出雲崎
悲しみの日本海
愛を見失い岸壁の上
落ちる涙は積もる事の無い
まるで海雪。」

テンポがよく、覚えやすく、
かつ、インパクトのあるメロディラインです。
そして歌詞も良い!情景がイメージしやすいですね。

別に秋元康さんのファンと言うわけではありませんが
この歌詞は良いと思いますね!

ちなみにジェロさんは、
曲の公開当時は、冬の日本海を見たことが無かったため、
カリフォルニア州の海をイメージしつつ歌ったらしいです。

…にしても、サビでも相変わらず色々な場所でさりげなく
ギターとベースがとてもいい仕事をしていますね。

ホントこの曲、オケのカッコ良さハンパ無いです。
そこら辺のロックバンドよりロックしていますよ。

しかし、かといって、ヴォーカルラインの邪魔
をしているわけでもない。素晴らしいです。

そうしているうちに、サビの終わりですけど、
ここもピアノ、尺八、ギターと流れるように
メロディが編まれていて
凄く良い。最初聴いた時、鳥肌が立ちましたね。

そして、この後この楽曲は
2番Aメロ~サビが終わり、
もう一度サビ…という構成になっていますが、

この3回目のサビで半音上のGmキーに転調という
ベタベタの転調をするわけです。

ここまで色々なことをしてきてここで
ベタ、王道な「半音上転調!」

この行きすぎないバランス感覚!

恐るべし…ですよ。

ラストのサビはジェロさんも一段と
”こぶし”をきかせて歌っていますし
ホントにカッコいい。

そして、最後、アウトロですけど
これでもかっていうくらい
最後にまた泣きのギターソロを入れて来ています。
何回も言いますが、カッコいい。






音楽が好きとはいえ、決して演歌世代では無い
僕の心にここまで響く、これは凄まじい楽曲ですね。

…この文章wordで書いているんですが、
ここまでの時点で2000文字超えてました…(笑)

ちょっと本気出して書き過ぎましたかね。

いや、しかし、この素晴らしい曲に出会えた
感動はなかなか味わえたものではないので
文面に書き起こして悔いはないです!

というわけで
是非みなさんも一度
聴いてみることをお勧めします!\(^o^)/



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